強風のお線香


こんにちは 副住です。

今年は強く風が吹く日が多くないですか?
今日も天気はいいのに、風が強い。
私個人の感覚では、例年はこれほど頻繁に強い風が吹くことはなかったと思っています。
今年は元旦から強い風が吹いていて、気温も低い。
感覚的には、3日に1日くらいの割合で強風が吹いている感じがしてます。
(昨晩から、強風となりました。ずっと吹いているわけではないのですが、頻繁に吹きます)

妻の故郷は山口県なのですが、(特に日本海側沿岸部で)例年冬に風が強いのだそうです。
冬に風が吹くので、温度がそれほど低くなくても寒いと感じるようです。
しかし、今年は風がなく、その分、暖かく感じると話していました。

どちらかと言えば、埼玉県は気温が低いですが、風がそれほど吹かないような気がします。
それなのに、今年は気温が低いし、風は強いし・・・何が嫌かって、外のゴミ箱(10個ほどある)が引っくり返ること。
その都度なおすの大変だし、中のゴミが散乱し、汚くなります。希に、ゴミが吹き飛び無くなってしまいます。

また、墓参に来られる方が、お寺でお線香を求めます。
お線香をつけても、強風が吹くと燃え上がり、炎がでてきます。
これには皆が驚きます。
火を消そうと、お線香を上下に振り回すのですが、逆効果。炎が大きくなるだけ。
希に慌てる方は、火が出たお線香を遠ざけようと、なぜかお線香を持った手を斜め上に伸ばしきります。
風は高い方が強い為、火はさらに大きくなり、まるでタイマツをもっている人みたいになります。
さらに、お線香の灰が顔や服に降りかかり、汚れてしまいます。(熱くはないようです)
「ああ!」とか言いながら、せっかくのお墓参りが台無しになります。

お線香をつけて強風などで火がついてしまう場合は、風から遠ざける。
私は背中を風に向け、お腹近くにお線香を持って、風にあたらないようにします。
それでも火が消えない場合は、風が当たっていない状況化で、火が消えるように手であおぎます。
どうにも消えない場合は、お墓まで走ります。その際、お線香は火を上にして、自分の身体より後ろ側にします。
灰がかからないよう身体より後ろにするのです。

お墓についたら、お線香をお供えします。
西照寺のお墓では、おおよそお線香を寝かせてお供えする形となっています。
横30センチ、縦20センチ、奥行が15センチくらいの長方形の石があり、
中がくりぬかれていて、その中にお線香を寝かせるアルミ制の台をつけています。
その台の上に、お線香をお供えします。
多少の風は遮られるし、まあまあ安全です。

古いお墓の中には、お線香を立てるタイプのものもあります。
あれは風があるときは危険。お線香に火がついたままとなります。
人がいなくなる時は、お供えするのをやめたほうが安全です。
お線香が燃え尽きるまで、お墓にいるなら、監視下にあるので、危険はありませんが、
お線香をお供えして、帰るのであれば、お線香は控えたほうが安全です。
燃えたお線香が飛んでいき、落ち葉やゴミに燃え移るとボヤがでてしまうからです。

最後に浄土真宗では、お線香は立てません。横に寝かせてお供えします。
立てない理由は、立てる必要がないからです。
曹洞宗さんなど禅系のご宗旨では、お線香を立てたりします。
お線香を立てる理由は、時間を測るためと聞きました。

昔は時計がなかったので、お線香を立てて、お線香が燃え尽きるまでの時間で禅を組んでいたそうです。

私たちが夏場に使う、蚊取り線香もひと巻き7時間だったかな。時間が決まっているはずです。
昔は、お線香は時間をはかる役割を担ってもいたのです。

浄土真宗では、お線香で時間をはかる必要がないため、立てないのです。
ご自宅のお仏壇前でお線香を立ててお供えし、席を外した際、火事になったという話はよく聞きます。
お線香が倒れたり、燃えた灰が何かに燃え移ったりして 火がでてしまうのです。
その危険がないためにも、お線香は寝かせてお供えするのです。

関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*