カテゴリー別アーカイブ: 西照寺情報

法話会のご案内


おはようございます。副住です。

日中は暖かいですが、夜の冷え込みが深まってきましたね。

こんな時、風邪をひくことが多いです。

気をつけようと思います。

さて、今日はご連絡です。

今月の法話会は土曜日に行いますが、来月の法話会はありません。

というのは、来月は西照寺の報恩講があるため、そちらに参加していただくからです。

西照寺報恩講は11月28日です。

皆で正信偈を、西照寺本堂にてお勤めいたします。

そして12月は大掃除。

西照寺の本堂を大掃除いたします。

それなので、今週の土曜日は今年最後の法話会となります。


西照寺 中国の方との勉強会 開催してます


こんばんは 副住です。

西照寺では、法話会を毎月第二土曜日に行っています。

2年ほど前だったでしょうか、忘れてしまいましたが、その法話会に中国出身のDさんが来られました。
(法話会は、誰にでも開放されているので、どなたでもお越しいただけますが、なかなか新しい人は来ません(笑))

それなのにDさんは、突然様子見に来られたのです。入りづらかったでしょうね(笑)

私は、初めDさんが中国の方と気づかずにいましたが、色々お話していると中国の方だとわかりました。

その後、しばらく法話会に来なかったのですが、昨年末くらいに、Dさんは再びお母様を連れて

法話会に来てくださいました。

お母様は中国の方。日本語はわかりません。

何故?日本語わからないのに法話会に???と思いながら、事情をDさんに聞いてみました。

Dさんは日本語が上手でペラペラ。日本人の旦那様と生活をされています。

Dさんのお母様は中国で生活されてましたが、連れ合いを亡くし、娘と共に日本で生活をすることになったようです。

Dさんのお母様は、中国で浄土教を信仰し、熱心な信者さんということでした。

西照寺では、浄土真宗本願寺派と看板がでており、法話会の案内も掲示板で掲げています。

Dさんは、お母様を日本に連れてくる前に、その看板をみて、「浄土」と書いてあるからお母さんの信仰と同じだ!と

思われて、最初に法話会の様子を見に来たようです。

その後、お母様を日本に連れてこられたので、再び訪ねてこられたのです。

Dさんを通訳に介しお母様と話していると、お母様の中国での生活スタイルは月に一度、浄土の教えの勉強会があったようです。

その勉強会に信者さんが参加をし、念仏の教えを確かめていく。お母様はこれが一番大切なことだった。と言われました。

それが文化も言葉も違う異国にくることで、失われることを大層不安に思っている。とのことでした。

Dさんもお母さんの「生きがい」を求めて、たまたま西照寺に来られたわけです。

そんな想いを聞かされたら、「どげんかせんといかん!」と思うでしょ。

もちろん、月に一度の法話会に来てくださいと言いたいけれど、言葉がわからない。

そこで、個人的に法話会とは別に、勉強会をしましょう!ということで、

数ヶ月前から月に一度、勉強会を始めました。

今日も行ってきました。

毎回3時間前後かかります。

今日は、Dさんのお母さんが中国で学んでいたという、お経を頂戴してきました。

先月末に中国に帰国され、私のために持ってきてくれたのです。

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凄いですね。初めて見るお経です。

浄土の教えでは「無量寿経」というお経が有名ですが、もともとがインドの言葉で書かれたものです。

それを中国語に翻訳したものが現在は5種類残っています。

その5種類は私も知っているのですが、その5種類をある方が新しく纏めあげたお経が写真のお経というのです。

ですから、私も初めて見るものです。

内容を見てみると、全部は読んでません(今の中国語だし、わからないところも多々ある)が、共通箇所がいくつもあります。

法蔵菩薩や48願も同じです。ですから、後期無量寿経の系譜にあたるのでしょうね。

現在の中国にも、浄土教が伝わっていて、熱心な信者さんが多いそうです。

他力や念仏・信心など、Dさんのお母さんは理解されています。共通点は多そうです。


レンタル墓


おはようございます。副住です。

昨日は朝から夜まで出突っ張り(お参り)で、モーニングバードを見れませんでした。

もちろん、録画をしておいたので、深夜に見ました。

モーニングバードの取材とは聞いていたのですが、

あんなに長いコーナー(ニュースアップ)で取り上げていただけるとは驚きました。

レンタル墓、色々な受け止め方があるようですね。

コメンテーターの方々も、レンタル墓を理解しきれなかったというか、評価して良いものか悪いものか、

私には困った様子が見て取れました。(笑) 困らせたとしたら、すみません。

レンタル墓・・・これまでのお墓の固いイメージに、衝撃を与える名前ですね。

良くも悪くも注目されます。

私の思いとしては、一人でも多くの方にお墓を持って欲しいとのものです。

これまでのお墓の常識(永代使用・・・子孫(家)が続くことが前提のお墓)は、少子高齢化の現代の風潮に適応できていません。

子供がいなかったら、あるいは娘だけだったら家は続きません。それだと永代のお墓はいずれ不要となってしまいます。

だけど、その点について、誰も問題にしない。

お寺が悪いとか、石材店や市町村が努力しろとか、言わない。

だから、散骨とか樹木葬、永代供養墓など、子孫に相続する必要のない選択欄を選ばなければならなくなる。
(お墓の管理などで後のものに迷惑をかけたくないという気持ちもあるでしょう)

でも散骨や樹木葬などをされた方のご遺族の中には、その後に後悔される方が半数ほどおられる。

散骨などを希望されたご本人が、家族の為を思い、迷惑をかけないためにと選ばれた行為が

かえって逆の意味で作用してしまうこともあるのだなぁと知りました。

ご遺族が後悔される原因はおそらく、故人を表彰する拠り所がないことが大きな原因だと想像します。

その点、お墓は故人を表彰する結晶みたいなところ。また、自分の遺骨が収まることができる大切なスペース。

だったら、やっぱりお墓がいいじゃないですか。

永代までは必要なければ、一時的なお墓があればいいのです。

レンタル墓は、そうやって生まれました。

最長20年としてますが、使い勝手が悪ければ、もっと延長できるようにしたっていいのです。

レンタル墓は、既存のお墓を選べない方を対象にしたお墓です。

既存のお墓で重たい部分は、永代守り続ける部分。永代管理が必要な部分。居住地にあわせて移動できない部分。

レンタル墓の気軽な部分は、期限を区切って守れる部分。期限を決めて管理ができる部分。居住地にあわせてご遺骨の移動ができる部分。

そのような気軽さをレンタルという言葉に込めたのです。


埼玉県東松山市へお墓を移す(改葬)


こんにちは 副住です。

今朝、鹿児島から墓石が届けられました。
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この度、鹿児島にあったお墓を西照寺に移したいとのご希望があり、

受け入れさせていただきました。

お墓の改葬というものですね。

運んでくださった、運送業者の方は宮崎の業者の方でした。
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道中、高速道路で2泊をされてきたようです。

この方は、関東には頻繁に来られると話していました。

東松山にも何度か来てますとのことです。(‘ロ'(‘ロ'(‘ロ'(‘ロ’ )!!!

西照寺では、最近お墓の改葬について、お問い合わせいただくことが増えてきました。

「お墓が地方にあり、そちらに移したいのだけれど、できるでしょうか?」とのお問い合わせです。

もちろん可能です。(西照寺は浄土真宗ですが、過去の宗派は問いません。)
(大谷浄苑にお墓を移す場合は、「その後の仏事は西照寺が行う」ことが約束事となります)

ですから、HPで新しいページをつくりました。
お墓の改葬

西照寺の大谷浄苑では、地方のお墓に対応できる広い区画がたくさんあります。
(これが特徴でもあります)

地方のお墓は大きい(3平米以上)ことが多いので、広さ的に関東で受け入れられる場所は少ないようです。
(関東では、最近は0.4平米とか。1平米さえ大きい部類に入ってしまう現状です)


直葬依頼 直葬の問題点 葬儀を見直そう 葬儀の意味 


こんにちは 副住です。

今日は朝から、西照寺の別院、(通称、新東松山斎場)の管理です。
8時前にご葬儀社さんが来られるとのことだったので、私は7時すぎに入りました。

今回は、霊安室にご安置されたご遺体を、そのまま隣の火葬場に移すという形の直葬でした。
霊安室を開けるため、管理に入る必要があったのです。

最初にご葬儀社さんが到着され、ご遺体を確認し、お別れの準備をされていました。
その後、30分後くらいにご遺族の方が到着され、霊安室に。
柩をあけて、ご遺族がお別れをされます。(花入れとはではなく、合掌したり、顔を見たり)
おおよそ5分から10分くらいでしょうか。
柩に蓋をして、霊柩車に乗せられます。
(隣が火葬場ですが、少しでも公道にでれば、霊柩車が必要となります)

そのまま火葬場に向かわれました。

あとで、葬儀社さんにお尋ねしたら、最近、東京では直葬が増えているそうです。
東松山は東京から距離もあるので、事情が違うそうですが、それでも今回のように直葬が確認されます。
最近、都市部では直葬が増えているようですし、もう少しすれば全国でも一定程度は確認されるようになってくるかもしれません。

色々な事情があるので、一概には言えないのでしょうが、私は直葬に絶対反対の立場です。
儀式はそれなりの意味があります(これをしっかり伝えられない僧侶にも問題はあるのでしょうが)。
もちろん葬儀にお金をかけろと言っているのではありません。
そうではなくて、儀式をしっかりと踏まえた上で故人を見送ることが、とっても、とっても大切なのです。
葬儀という儀式はお別れの儀式ではありません。
そうではなくて、故人が仏様の世界に往かれたことを皆で共有し、仏様の世界に往かれた故人と遺族とが、新たな出会いを築く為の儀式なのです。
もちろん、葬儀には悲しみもありますが、一方で新しい関係を築く為の儀式ですから、葬儀を契機に、遺族には以後やらねばならない義務が生じるのです。
例えば、日々のお仏壇参りなどの行為です。
悲しみの中、その行為に身を任せることによって、新しい世界が遺族の心の中に切り開かれてくるのです。

しかし、直葬は上記作業をすべて省くのです。
故人との新しい出会いの契機も築かないし、やらねばならない義務も生じません。
ただ、故人と別れるだけ。まさに告別式。(これは葬儀ではありません)
そこには、故人を忘れていく世界しか残りません。あるいは思い出としていく世界しか残りません。
その道をすすめば、「死んだら終わり」という世界観が切り開かれてきそうで心配です。

日本人はそうではありません。
昔から先人を敬っていく世界観が築かれてきました。葬儀はその中心にあったものです。
しかし、段々と葬儀の意味が伝わらなくなり・・・葬儀が告別式化していき・・・挙句、「単なるお別れだったら形式ばった儀式なんて必要ないじゃん」。
と考える人が増えても、不思議ではありません。理解できます。
しかし、本質はそうではない。葬儀はお別れを告げるだけの式ではない。むしろ逆。葬儀は故人(仏様の世界に往かれた故人)との出会いを築く儀式。
「死んだらそれで終わり」という世界ではない。
「死んでも終わらない世界」と遺族の出会いが大切。それが葬儀の本質。
その世界を表したのがお仏壇だったりするのです。だからその後のお仏壇をお参りする生活も大事。
(ここを僧侶が整えていく、遺族を道に乗っけてあげる。それが僧侶の大切な役目の1つだったりすると思う)

直葬をすることで、「新たな出会い」を築かない・・・その果てはお仏壇も必要なくなる世界を生きていくことと繋がります。
お仏壇の代わりに、「故人の写真などを飾るスペースをつくればいいや」となるでしょう。
そこに手を合わせたところで、過去の思い出の意味しかありません。
思い出は個々人によって違うので、故人を知らない世代が生まれてくれば、お参りはしなくなるでしょう。
それではダメ。そのような世界を生きていってはいけません。

そうではなく、先人が往かれた世界。そんな世界と関係を築くことで、仏様を敬い、お参りする世界が開かれてくるのです。
そこには、「仏様は私たちをみていてくれる」。「仏様が悲しむようなことをしてはいけない」。などと人生の規律が生まれてきます。
その世界を私たちが歩むことで、故人を知らない世代が生まれてきても、仏様をお参りする人間が育っていくのです。

安易な考えで直葬をしてはいけません。文化が崩壊することに繋がるから。
文化の崩壊に繋がれば、「誰も見てなきゃ何してもいいや!」と思う人間が育ち易くなります。「バレなきゃいいや」と考える人間が育ちやすくなります。
先人を敬うこと、弔うこと、葬儀を勤めること(お金をかけたくないのであれば、お寺に相談してもいいじゃないですか)これらはお金に変えられない大きな価値があるのです。
(もちろん、最低限かかる部分はかかります)
だからこそ、もっと葬儀を見直し、より良い社会を後世に残していきましょう。

最後に、「葬式は、要らない」という本を島田裕巳さんが書かれて売れましたね。
私は読んでいませんから、批判はできませんが、
もし、本当に葬儀が要らないと書かれてあったとしたら、それは間違いです。
本が売れる為に 敢えて言っているだけです。
確かに、本は売れたようで、次に「0葬」などと言い出しました(笑)
まあ、言論の自由がありますから、何をいっても構いませんが、それに踊らされたらいけません!!!
島田さんも、影響力あるんだから、大事なことは死守しながら、行動してほしいものです。
「仏様はすべておみとおしですよ」


2014 西照寺こども祭り 終了。


こんばんは 副住です。

だいぶ強行スケジュールだったので、昨日のブログ更新が途絶えました。
すみません。
昨日は西照寺こども祭りがありました。

私は20日、午後一番のご法事を終え、すぐに京都に向かいました。
京都での所要を済ませ、最終の新幹線に間に合ったのですが、最終の新幹線だと東京に23時40分頃の到着となるのです。
その時間に東京駅だと、もう自坊に帰れません。(在来線の終電がでたあとなのです)

21日は朝から準備をせねばならないし(前日の20日は15時からご門徒が準備をしてくれました)、どうしても朝までには帰宅したかったのです。
そこで、新幹線の選択欄を捨て、夜行バスでの帰宅を選択しました。
夜行バスは京都の八条口を22時48分にでて、森林公園駅(ほぼ最寄り駅)に7時前後に到着予定のものです。
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3列シートの中央の自席から撮影しました。
後ろの方が気になって、背もたれもあまり倒せません。(こんな時、気にしすぎる性格は大変です)
脚も伸ばせないし、背もたれもあまり倒せない中、正直、寝れませんでした。(2~3時間くらい)

森林公園駅には6時30分頃到着しましたが、私は風邪と睡眠不足ですでに限界。
しかし、前日はご門徒が活躍してくれたので、弱気ではいけないと思い、7時前に帰宅してから動きました。

結局、天気も心配いらず、こども祭りは開催できました。
今年は3回目ですので、慣れてきましたし、来てくれた方々も増えている印象でした。
盛会だったと思います。
11時の開催ですが、最初は私が仏様の話をし、聞いてくれた子供たち全員に、かき氷無料券を配布しました。
その後、お祭りが始まります。

今年は、私の話の途中にトラブルが・・・車が多すぎて駐車に時間をとられ、渋滞が起こったようです。
こんな田舎で渋滞って。と思いましたが、今年は出だしから人が多かったのです。ありがたいことです。

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上記写真は13時からマジックショーを本堂で行ったのですが、満堂で入りきらず。溢れてしまいました。

東松山ケーブルTVの方も取材に来てくれて、色々と撮影していってくれました。
こども祭り、妻の企画で始まったものですが、3回目にして西照寺のビッグイベントとなってしまいました。

人数は数える余裕がなかったので、数えてませんが、こどもだけでも200人くらいはいたのかな?
大人も含めたら300から400人くらいは来てくれたような気がしてますが・・・
あと数年で屋台の出店がでたらいいのにな・・・と思ってます。

15時30分に無理やり撤収作業に入り、18時頃、ご門徒やお手伝いの方と解散しました。
皆疲れて切ってました。
その後、21時すぎまで家族で片付けをし(まだまだ片付けが終わってませんが)、体を休めました。

そして今日。今日は10時から浦和で講義があったので、8時半に自宅をでて、講義を行い、その後妻と娘が実家に帰省するので
川越で合流し、羽田に送ってきました。そして、今私一人で帰宅をしてきたのです。
風邪は悪化。最悪の体調となりました。
喉はイガイガ痛く、体の節々が痛いです。
明日と明後日は片付けをしようと思っていたのですが、まずは身体の大事をとります。
そんなわけで、もう僕、、、限界。。。

最後に、西照寺こども祭りに御来寺くださった皆さん、来てくださってありがとうございました。
楽しんでいただけたらと西照寺スタッフ一同考えております。来年も開催いたしますので、是非きてくださいね。


終活の会 第4回 「生前整理の仕方」 (新東松山斎場)


こんにちは 副住です。

今月10日(木)に終活の会「第4回 生前整理の仕方」が開催されます。
時間は13時から。
場所は新東松山斎場にて行われます。

これまで
第一回「終活の始め方」
第二回「死の体験旅行」
第三回「尊厳死について」
と毎月開催してきました。
そして今回は「生前整理の仕方」です。

参加者の皆さんから、
「荷物の整理の仕方がわからなくて・・・」や
「身辺整理をしたいと思って」との声を受けたので、
今回のテーマで企画をしたというわけです。

終活の会では、死をみつめることで、生を充実させていくというポリシーがあるので、
西照寺は後援をすることとしています。
皆さん、是非足をお運びください。


ご法事・お参りの依頼(東松山市)


おはようございます。副住です。

今日は土曜日。法務が多い日ですね。
私は午前中、武蔵メモリアルパークという霊園(滑川町)にいってきます。
先日、「初めてなのですが、お参りにきていただけるのですか?」との電話をいただきました。
もちろん、お参りに出向かせてもいただきます。

こちらからすれば「当然」と思うことですが、先方からすれば当然ではないのですね。
電話でしたが、とても感じの良い方で、本日お会いするのが楽しみです。

さて、西照寺でも外部の霊園やご自宅など、お参りもさせていただきます。
もちろん、西照寺の法事と被らないように、日程の調整はさせていただきますが。

ですので、もしお参りをしてほしいなと思われたら、お気軽に電話でご相談ください。
また、他のご相談などでも構いませんよ。「気軽に」を大切にしておりますので、どうぞ。
「もし、それでも困ったら、副住職を・・・」と呼び出していただいても構いません。
お寺にいないときは、後で電話しますので、電話番号とお名前をお伝えしておいてください。


お彼岸にすること


おはようございます。副住です。

昨日はお彼岸の入りでしたので、お墓参りに来られる方々が多かったです。
また、暖かい一日でしたので、お墓参り日和となったことでしょう。

お彼岸はお中日(春分の日と秋分の日)を挟んで、前後3日づつの一週間です。
春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇って、真西し沈む日です。

浄土真宗では、太陽が沈みゆく真西に西方極楽浄土を想い、大切な仏縁としてお勤めが営まれます。

法然聖人(親鸞聖人のお師匠さま)が定められた浄土三部経というお経があります。
浄土三部経は、浄土真宗の拠り所の経典でもあります。
三部経(サンブキョウ)といわれるのですから、三つのお経があるということです。
一つ目が『仏説無量寿経』(ブッセツムリョウジュキョウ)
二つ目が『仏説観無量寿経』(ブッセツカンムリョウジュキョウ)
三つ目が『仏説阿弥陀経』(ブッセツアミダキョウ)

この中の『仏説阿弥陀経』の中には、初めから
「如是我聞一時仏在舎衛国祇樹給孤独園与大比丘衆千二百五十人
倶皆是大阿羅漢衆所知識長老舎利弗(中略)・・・
 爾時仏告長老舎利弗従是西方過十万億仏土有世界名曰極楽其土
有仏号阿弥陀今現在説法舎利弗彼土何故名為極楽其国衆生無有
衆苦但受諸楽故名極楽」
とでてきます。
意訳すると、
「 以下のように、わたしは聞きました[如是我聞]。ある時[一時]、お釈迦様は舎衛国というインドにある国の
祇樹給孤独園という園におられました[仏在舎衛国祇樹給孤独園]。
大比丘(僧侶の別名)の方々、千二百五十人と一緒でした[与大比丘衆千二百五十人倶]。
みなこれ大阿羅漢という偉い位の方達でした[皆是大阿羅漢衆所知識]。
有名な長老の舎利弗さんや(中略〈中略部はそこにおられた偉いお坊さん達の名前が記載されてる〉)[長老舎利弗]・・・

そのときお釈迦様は、長老舎利弗さんに告げられました[爾時仏告長老舎利弗]。
これより西方に、十万億の仏土を過ぎて世界があります。極楽と名づけられています[従是西方過十万億仏土有世界名曰極楽]。
その土には仏様がおられます。阿弥陀と号するのです[其土有仏号阿弥陀]。
いま現におられまして、仏の教えを説いておられるのです[今現在説]。
舎利弗さん、その土がどうして極楽と名付けられているのかというと、[舎利弗彼土何故名為極楽]
その国におられる衆生には、諸々の苦しみが有ることが無いのです[其国衆生無有衆苦]。
ただ、諸々の楽を受ける為に極楽と名付けられているのです[但受諸楽故名極楽]。」

このように書かれてあります。こう見ていけば、皆さんもお経が読めるでしょう?
お経って漢字だらけで、難しい専門用語も沢山でてくるし、意味が解らないですからね。
呪文みたいに思われてる方もいるかもしれませんが、こう見ると、呪文ではないことが判ります。

さて、『仏説阿弥陀経』の初めには、上記のように書かれてあるわけです。
その後、西方極楽浄土の世界について、詳細に綴られてあります。
ただ、今このブログでは、お彼岸のことについて視点をあてているので、そちらの詳細は綴りません。

お彼岸は太陽が真東から昇って、真西に沈むという自然の摂理によって方角を確かめることができる貴重な日です。
太陽が沈みゆく真西には、『仏説阿弥陀経』に説かれてあるように、阿弥陀仏の極楽浄土がみられます。
そこで、昔から亡くなった方が極楽浄土に往かれたと受け止める方々が、お彼岸という機会に故人を偲ぶとともに
西方極楽浄土をお参りしてきたのです。とても大事な仏縁です。
お彼岸で大切なのは、故人を偲ぶと共に、故人から賜った仏縁を通じて 阿弥陀仏の教えを聞いていくという「やるべき事」があるのです。
どうぞ、お墓参りだけでなく、お寺で営まれるお彼岸の法要にもご参列ください。