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仏事・情報・更新

読売新聞 西照寺 大谷浄苑 期限付き墓 レンタル墓 (東松山市)


こんにちは 副住です。

先月、読売新聞社の記者の方からご連絡をいただきまして、大谷浄苑が展開するレンタル墓の取材をさせてほしいとご依頼がありました。
お引き受けをさせていただき、レンタル墓を発案した理由や、契約された方々からの声をお話させていただきました。

レンタル墓を生み出した理由は以下のような事柄があったからです。
ある女性の方から、お母様のご遺骨をお寺に預かってほしいとご依頼がありました。
自身は嫁いでいる為、「お墓を持つにもずっと管理できないし、でも、合同のお墓というのも嫌で悩んでいる」とのことでした。
そこでお寺にご遺骨を預かってほしい とのご依頼でした。
しかし、お寺でいつまでも預かっておくこともできず、3年を上限として預からせていただきました。

またある方も、「ご遺骨を預かってほしい」とお寺に来られました。
理由はお墓はほしいけど、現在の地に定住するかわからない・・・という理由でした。

まだ複数のご意見を耳にしているのですが、これらお墓に対して現代の方が抱く悩みの声が確認できました。
これまでのお墓のあり方(代々受け継ぐという永代使用のあり方)と、現代の環境や生活スタイルが乖離してしまっているように思えました。

そこで、これらの声を頼りに、西照寺大谷浄苑では「現代にあったお墓のあり方」を模索し、完成したものがレンタル墓なのです。
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(正面から撮りたかったのですが、苗字が掘られているので、側面から撮影しました。きちんとしたお墓で、遺族の方もお参りに来られます)

レンタル墓は、大谷浄苑が建墓した個別のお墓を、10年という期間、30万円で貸し出すというものです。(管理費が年間1万2千円かかります)
このシステムを利用することで、これまでのお墓がもっていた良い面(遺族などが故人と向き合える場所)を踏襲することができるとともに、
これまでのお墓が抱えていた悪い面(お墓の継承者問題、費用の問題、管理の問題、墓じまいの問題などなど)を解決することができるようになりました。

ただし、良いシステムだと思い完成したお墓でしたが、価格を抑え過ぎて、宣伝ができない事体となってしまいました。
現在は大谷浄苑HPと西照寺別院の看板のみにレンタル墓を広告しています。
そんな宣伝が行き届かないレンタル墓でも、その小さな情報をたよりに、これまで4件の申し込みがありました。
他にも、検討されている方が数件いらっしゃいます。

レンタル墓はその珍しさからか、これまでメディアの取材がいくつかありました。
深夜番組で取り上げたい。関西の番組で、お墓の特集で取り上げたい。などで取り上げていただきました。
今回、読売新聞社さんが取り上げてくださるのは、明日6月11日の朝刊にて全国版(東海地方から北海道というエリアだそうです)で記事にしてくださるとのことです。
先ほど、記者の方から明日掲載します とのご連絡をいただいたので、ここで、ご報告をさせていただきました。

また、ご案内ですが、今年の8月上旬(お盆の前)に、西照寺別院で「お坊さんが教える、あなたにあったお墓の選び方」の講座を開催しようと計画中です。
お坊さん目線で、お墓をどのように選んだらよいのか、寺院墓地や公園墓地、公営墓地の違いは? 現在のお墓の種類は?
また、どのような視点を気をつけながらお墓を考えたらよいのか?など、様々なお墓の特徴をお話し、お墓に対する考え方などを深めてもらえたらと思っています。
詳細は、追って当ブログにてご案内をいたします。

さらに、西照寺では来る7月19日「西照寺こどもまつり」を開催します。
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今回のテーマは「当たり前を見直そう」とのことをこどもたちに伝えていきたく計画しています。
特にこどもたちに「いのち」は当たり前のようだけど、そうではないんだよ!ということを発信していこうと計画してます。
付属のイベントとして色々と企画していたら、結果論ですが、防災のような企画物が目立ってしまいました。
最近は天災が多いですし、地震も多いです。ですから防災もよい学びとなるでしょう。

西照寺では、「亡き方と繋がる世界」を大事にしたいと考えて活動をしています。
お墓はその一つの形です。
また、未来のこどもたちにも、そのような世界をもってもらいたいし、感謝や敬う心を伝えていので、
「こどもまつり」のような活動もしているのです。

お寺の活動の気持ちにご賛同いただける方と、ぜひご一緒させていただきたいです。


2015年 西照寺 こどもまつり


こんにちは 副住です。

今年もやります。西照寺こどもまつり。
今年は7月19日に行うこととりました。

西照寺こどもまつりは、こども達にお寺に来てもらい、楽しい思い出を作ってもらう。
その中で、「感謝」や「有り難み」という心を伝える場としていきたいと考えて企画をしています。
今年で3年目ですが、年々努力や改良を続け、こちらの思いを体現できる場としていきたく思っています。

現在、こどもまつりに向けて、色々と協議がなされています。
今年は、「当たり前を見直そう」というテーマで企画しています。
〈もちろん、必ずしもテーマに沿ったものばかりが体現されているおまつりとは言い難いですが、年々改良していくつもりです〉

さてさて、現在言えるところは、今年は「DRナダレンジャー」をお呼びしています。
DRナダレンジャー
この方は有名な方で、知る人ぞ知るお方なのです。
活動内容

本日も鹿児島県で大きな噴火がありました。
東日本大震災以後、災害対策は大切です。
いつも平常が当たり前という日常を過ごしていますが、決してそんなことは言えない時代なのかもしれません。
今年は、「平常が当たり前」という感覚を見直しながら、災害について、こどもが楽しく学べられればいいなと思い、「DRナダレンジャー」をお呼びしたのです。

詳細〈チラシなど〉は現在作成中です。
随時、ブログでもお知らせできればと思っています。


6月の法話会 6/13 西照寺別院


6月の法話会ですが、13日に西照寺別院(新東松山斎場)で開催されます。
法話会は毎月(8月は除く)第二土曜日の
13時半~勤行 14時~ 法話

となっております。お時間の許す方は法話の後、お茶会をしています。
どなたでもご参加いただけます。どうぞお気軽に仏教の話を聞いてください。


5月の法話会 5/9 西照寺別院


5月の法話会ですが、9日に西照寺別院(新東松山斎場)で開催されます。
法話会は毎月(8月は除く)第二土曜日の
13時半~勤行 14時~ 法話

となっております。お時間の許す方は法話の後、お茶会をしています。
どなたでもご参加いただけます。どうぞお気軽に仏教の話を聞いてください。


4月の法話会 4/11 西照寺別院


4月の法話会ですが、11日に西照寺別院(新東松山斎場)で開催されます。
法話会は毎月(8月は除く)第二土曜日の
13時半~勤行 14時~ 法話

となっております。お時間の許す方は法話の後、お茶会をしています。
どなたでもご参加いただけます。どうぞお気軽に仏教の話を聞いてください。


3月の法話会 3/14 西照寺別院


3月の法話会ですが、14日に西照寺別院(新東松山斎場)で開催されます。
法話会は毎月(8月は除く)第二土曜日の
13時半~勤行 14時~ 法話

となっております。お時間の許す方は法話の後、お茶会をしています。
どなたでもご参加いただけます。どうぞお気軽に仏教の話を聞いてください。


直葬依頼 直葬の問題点 葬儀を見直そう 葬儀の意味 


こんにちは 副住です。

今日は朝から、西照寺の別院、(通称、新東松山斎場)の管理です。
8時前にご葬儀社さんが来られるとのことだったので、私は7時すぎに入りました。

今回は、霊安室にご安置されたご遺体を、そのまま隣の火葬場に移すという形の直葬でした。
霊安室を開けるため、管理に入る必要があったのです。

最初にご葬儀社さんが到着され、ご遺体を確認し、お別れの準備をされていました。
その後、30分後くらいにご遺族の方が到着され、霊安室に。
柩をあけて、ご遺族がお別れをされます。(花入れとはではなく、合掌したり、顔を見たり)
おおよそ5分から10分くらいでしょうか。
柩に蓋をして、霊柩車に乗せられます。
(隣が火葬場ですが、少しでも公道にでれば、霊柩車が必要となります)

そのまま火葬場に向かわれました。

あとで、葬儀社さんにお尋ねしたら、最近、東京では直葬が増えているそうです。
東松山は東京から距離もあるので、事情が違うそうですが、それでも今回のように直葬が確認されます。
最近、都市部では直葬が増えているようですし、もう少しすれば全国でも一定程度は確認されるようになってくるかもしれません。

色々な事情があるので、一概には言えないのでしょうが、私は直葬に絶対反対の立場です。
儀式はそれなりの意味があります(これをしっかり伝えられない僧侶にも問題はあるのでしょうが)。
もちろん葬儀にお金をかけろと言っているのではありません。
そうではなくて、儀式をしっかりと踏まえた上で故人を見送ることが、とっても、とっても大切なのです。
葬儀という儀式はお別れの儀式ではありません。
そうではなくて、故人が仏様の世界に往かれたことを皆で共有し、仏様の世界に往かれた故人と遺族とが、新たな出会いを築く為の儀式なのです。
もちろん、葬儀には悲しみもありますが、一方で新しい関係を築く為の儀式ですから、葬儀を契機に、遺族には以後やらねばならない義務が生じるのです。
例えば、日々のお仏壇参りなどの行為です。
悲しみの中、その行為に身を任せることによって、新しい世界が遺族の心の中に切り開かれてくるのです。

しかし、直葬は上記作業をすべて省くのです。
故人との新しい出会いの契機も築かないし、やらねばならない義務も生じません。
ただ、故人と別れるだけ。まさに告別式。(これは葬儀ではありません)
そこには、故人を忘れていく世界しか残りません。あるいは思い出としていく世界しか残りません。
その道をすすめば、「死んだら終わり」という世界観が切り開かれてきそうで心配です。

日本人はそうではありません。
昔から先人を敬っていく世界観が築かれてきました。葬儀はその中心にあったものです。
しかし、段々と葬儀の意味が伝わらなくなり・・・葬儀が告別式化していき・・・挙句、「単なるお別れだったら形式ばった儀式なんて必要ないじゃん」。
と考える人が増えても、不思議ではありません。理解できます。
しかし、本質はそうではない。葬儀はお別れを告げるだけの式ではない。むしろ逆。葬儀は故人(仏様の世界に往かれた故人)との出会いを築く儀式。
「死んだらそれで終わり」という世界ではない。
「死んでも終わらない世界」と遺族の出会いが大切。それが葬儀の本質。
その世界を表したのがお仏壇だったりするのです。だからその後のお仏壇をお参りする生活も大事。
(ここを僧侶が整えていく、遺族を道に乗っけてあげる。それが僧侶の大切な役目の1つだったりすると思う)

直葬をすることで、「新たな出会い」を築かない・・・その果てはお仏壇も必要なくなる世界を生きていくことと繋がります。
お仏壇の代わりに、「故人の写真などを飾るスペースをつくればいいや」となるでしょう。
そこに手を合わせたところで、過去の思い出の意味しかありません。
思い出は個々人によって違うので、故人を知らない世代が生まれてくれば、お参りはしなくなるでしょう。
それではダメ。そのような世界を生きていってはいけません。

そうではなく、先人が往かれた世界。そんな世界と関係を築くことで、仏様を敬い、お参りする世界が開かれてくるのです。
そこには、「仏様は私たちをみていてくれる」。「仏様が悲しむようなことをしてはいけない」。などと人生の規律が生まれてきます。
その世界を私たちが歩むことで、故人を知らない世代が生まれてきても、仏様をお参りする人間が育っていくのです。

安易な考えで直葬をしてはいけません。文化が崩壊することに繋がるから。
文化の崩壊に繋がれば、「誰も見てなきゃ何してもいいや!」と思う人間が育ち易くなります。「バレなきゃいいや」と考える人間が育ちやすくなります。
先人を敬うこと、弔うこと、葬儀を勤めること(お金をかけたくないのであれば、お寺に相談してもいいじゃないですか)これらはお金に変えられない大きな価値があるのです。
(もちろん、最低限かかる部分はかかります)
だからこそ、もっと葬儀を見直し、より良い社会を後世に残していきましょう。

最後に、「葬式は、要らない」という本を島田裕巳さんが書かれて売れましたね。
私は読んでいませんから、批判はできませんが、
もし、本当に葬儀が要らないと書かれてあったとしたら、それは間違いです。
本が売れる為に 敢えて言っているだけです。
確かに、本は売れたようで、次に「0葬」などと言い出しました(笑)
まあ、言論の自由がありますから、何をいっても構いませんが、それに踊らされたらいけません!!!
島田さんも、影響力あるんだから、大事なことは死守しながら、行動してほしいものです。
「仏様はすべておみとおしですよ」


2月の法話会 2/14 西照寺別院


2月の法話会ですが、14日に西照寺別院(新東松山斎場)で開催されます。
法話会は毎月(8月は除く)第二土曜日の
13時半~勤行 14時~ 法話

となっております。お時間の許す方は法話の後、お茶会をしています。
どなたでもご参加いただけます。どうぞお気軽に仏教の話を聞いてください。


1月の法話会 1/10 西照寺別院


1月の法話会ですが、10日に西照寺別院(新東松山斎場)で開催されます。
法話会は毎月(8月は除く)第二土曜日の
13時半~勤行 14時~ 法話

となっております。お時間の許す方は法話の後、お茶会をしています。
どなたでもご参加いただけます。どうぞお気軽に仏教の話を聞いてください。