わかりやすい仏教(3.我)


おはようございます。副住です。

「思い通りにしたい」という欲求に対し、

そうならない現実にであった時、苦しみがやってきます。

では、そもそもなぜ私たちは「思い通りにしたい」と

思うのでしょう?

あるいは、「思い通りにしたい」と思う心の奥底には

まだ何かあるのでしょうか?

普段の生活で、上記のようなことを考えている人は

少ないでしょう。

そこに疑問さえ持ちえないことがほとんどかもしれませんね。

でもお釈迦様は、そこまで見つめたのです。

そして「思い通りにしたい」と思う心の奥底には、自己中心性が

あるといわれたわけです。

つまり、「思い通りにしたい」と思うのは自分ですね。

だから「自分の思い通りにしたい」ということです。

ここに「思い通りにしたい」と思う心の根本に、自己中心性が

あるというのです。

この自己中心性を「我」(ガ)と呼びます。

私たち人間(おそらく他の動物だって)は、皆「我」をもってい

ると思います。
(私は他人のことはわからないので、推察して言ってます)

ですから、「自分の思い通り」にならない時に、苦しみを感じる

のは「自分」となるわけです。

もっと極端に言えば、苦しみは「自分」が作り出しているとも
言えるわけです。

(つまり、自分が「思い通りにしたい」という欲求を作るから、

そうならない場合に苦しみが起こる。だから、自分で苦しみの

原因を作っている)